STREAMERではバリスタが主役だ。スケーターやメッセンジャー、ミュージシャンやITギークなど様々なバックグラウンドを持ちながら、世界レベルの技術を誇るバリスタたちが所属する。一人前のバリスタとしてお客様へコーヒーを提供出来るまでに数百杯、数千杯を淹れ、技を身体に染み込ませている。高い鮮度で、いつも提供できるよう…そしてコーヒー本来の味を忠実に表現するための鍛錬。機械には出来ない緻密な計算と匠の技と経験からなる感覚。決してボタン一つに頼らないプライドがある。各店にはフィレンツェ、メチェラータ、シアトルなど世界中からのスーパーチャージされた改造マシンが並ぶ。ターボエンジンを搭載したフェラーリやマセラティに匹敵するじゃじゃ馬達ばかりだ。STREAMERのバリスタは毎日開店前にこれらマシンを調整する。その日の気温、湿気、そして豆の煎り状態や焙煎日からの日数をも計算にいれ７０００ワットのモンスターをチューンアップしていくのだ。使い込まれたミルの刃を研ぎ、最高のグラインドを掛ける。立ちのぼる香りで豆の状態を再度確認する。マシンのプレッシャー１０気圧まで引き上げ、その間２１gのバスケットに豆を隙間なく詰めていく。ボイラーはうねり音を上げながら９２度へ、もっとも豆を刺激し綻ぶ温度へ近付ける。そこからさらに五感を研ぎ澄ませ、約４５秒の戦いで世に二つと無いショットを導く。オーダーがラテやカプチーノの場合は同時にスチームを全開に蒸し、瞬く間にミルクを極限にきめ細かくフォーム化する。頼るはピッチャー内のミルクの回転、スチーマーが繰り出す微かな高音ピッチ、そして上昇温度と連動し変化するミルクの香り。STREAMERバリスタがコーヒーに向かう時、一つの景色が出現する。それはコーヒーに全てを懸け魅了される戦士達のコーヒーにかける夢とロマンがそこにあるからだ。コーヒーを人生の一部として決めた覚悟。その辺の若輩者など寄せ付けないPRIDE、そして風格さえも。技術と心が優しく解け合った美味しさ、世界に二つとない味はこうして生まれる。